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「乳がん」に関する疑問に答えます

2018年 1月12日 10:00

Q1.最近の乳がんの罹患率を知りたいのですが。

日本人女性の乳がん罹患数は、年々増加していて約9万人(2017年)と予測されています。
これは12人に1人が罹る計算になります。他のがんは、高齢になるにつれて発症率が上がりますが、乳がんは30歳代で増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。
高齢になっても発症リスクが下がらないことが特徴です。乳がんによる死亡率は若干減少して
いますが、早期発見が治療のカギになります。

Q2.乳がん検診率。福岡県は低い?!

福岡県の乳がん検診受診率(40歳から69歳女性・過去2年間)は、全国平均44.9%を下回り、
40.9%です。これは全国で38番目にあたる低い数字です(2016年国民生活基礎調査)。乳がんは
早期に発見すれば、根治可能の確率が上がります。定期的な検診を行うようにしましょう。

Q3.検診は何歳から受ければいい?

40歳を過ぎたら、年に1度のマンモグラフィー検診をおすすめします。現在、主な画像検査はマンモグラフィ-とエコーが主流で、それぞれに特徴があります。
とくに、乳腺が発達している「高濃度乳腺」の若年層に対しては、より正確な診断のため、これらの検査を併用することが推奨されています。

Q4.健康診断で「要精密検査」が出ました。不安で仕方ありません。

要精密検査は「疑わしい所見があるので、さらに詳しい検査をしましょう」という意味で、乳がんが確定したわけではありません。過度に心配して検査を先延ばしすることなく、早めに病院を受診しましょう。          (製鉄記念八幡病院 石川幹真乳腺センター長に聞きました)

<石川幹真乳腺センター長より>
当院では2016年8月に乳腺センターを開設しました。乳腺に関する検査、診断、治療に関してそれぞれの分野のスペシャリストたちが集結し、正確な診断と最新の治療を安全に提供すべく日々、診療を行っています。
また、乳がんの治療にあたっては治療に伴う心理的・社会的不安の軽減などにも配慮し、患者さんの支援・相談を患者さんやご家族のご協力のもとにチーム医療として幅広く行っています。
乳腺に関することでお悩みの方は、一人で抱えずに是非一度、気軽に受診してください。